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前立腺がんの初期症状は?気になるチェック項目。
早期に発見なら手術や放射線で治癒することが可能な前立腺癌
「前立腺がん」は正常な前立腺の細胞が無秩序に自己増殖することによって発生し、近年では遺伝子の異常がその発生原因といわれていますが、正常細胞ががん化してしまうその理由については、現状ではまだ十分に解明されていません。
ただ、「前立腺がん」は比較的進行の遅いがんであるため、早期に発見することができれば、手術や放射線で治癒することが可能となっています。
その早期発見のためには、「前立腺がん」の初期症状を良く知っておくことが重要となります。
早期ではほとんど自覚症状がないのが実状
その「前立腺がん」の初期症状ですが、がんの発生場所が前立腺の辺縁(尿道から離れた部位)であるケースが多く、尿道や膀胱が圧迫されにくいため、早期ではほとんど自覚症状がないのが実状となっています。
ただ、「前立腺がん」と同時に併発することが多い「前立腺肥大症」の症状である排尿障害の症状が出る場合があります。
排尿障害の具体的な症状には、尿が出にくい、我慢が出来ずに尿を漏らしてしまう、夜間にトイレに行く回数が多い、排尿後すっきりしない、尿の切れが悪い、等の症状があります。
また、ある程度「前立腺がん」が進行した状態では、骨への転移による腰痛や血尿等の症状が現れることもあります。
50歳以上で徐々に発生率が上がっていきます
「前立腺がん」は高齢者のがんとも言われており、年齢を重ねるごとに発症率が上昇していきます。
また、日本人の近年の食生活が欧米化してきていることも「前立腺がん」の発症率の上昇に影響しているといわれています。
そのため、自分の生活状況等のチェックが「前立腺がん」の予防のために重要となります。
- 50歳以上である。
- チーズ、牛乳などの乳製品が好きだ。
- 緑黄色野菜が嫌いであまり食べない。
- 肥満である。
- 生活パターンが一定しておらず、不規則な生活をしている。
- 父親や兄弟など、血縁者に前立腺がんの患者がいる。
- 肉類など、動物性脂肪が多い食べ物が好きでよく食べる。
- 日頃、運動をほとんどしていない。
- 性活動が活発である。
- ストレスが多い。
チェック項目、貴方はいくつでした?
以上のチェック項目に3個以上あてはまった場合は、経過観察です。
4個以上もしくは「父親や兄弟など、血縁者に前立腺がんの患者がいる。」にあてはまった場合はなるべく早く「前立腺がん」検診を受けましょう。
最近は、「前立腺がん」の症状がなくても、人間ドック等で行う血液検査において、腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)の値が異常で専門医を受診し、がんを発見するというケースも増えています。
これといった症状がなくても、年に一度は検診や人間ドックで血液検査を必ず受けるようにし、「前立腺がん」の早期発見に努めるようにしましょう。